2008年12月11日

バレエ・ガラ/ボリショイ・ディヴェルティメント〜スヴェトラーナ・ザハロワと彼女の友人たち

ここしばらくクラシックの演奏会を紹介してましたので今日はバレエのコンサートを紹介します。
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今年2008年3月8日に放送されたスヴェトラーナ・ザハロワのガラ・コンサートでタイトルは「Большой дивертисмент. Светлана Захарова и её друзья(ボリショイ・ディヴェルティメント〜スヴェトラーナ・ザハロワと彼女の友人たち)」で今一番人気のザハロワと若手ダンサーによる素晴らしい踊りを楽しむ事が出来ました。 演目ですが
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最初はアナスタシア・マトビエンコとデニス・マトビエンコによる「ラジオとジュリエット(ラジオヘッド)」
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スヴェトラーナ・ザハロワの「Revelation」 
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アンドレイ・メルクリエフの「アダージョ(J・S・バッハ)」
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アナスタシア・マトビエンコとデニス・マトビエンコによる「ディアナとアクテオン(プーニ)パ・ド・ドゥ」
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デニス・マトビエンコのテクニックが素晴らしいです。 個人的にはこれが一番気に入ってます。
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スヴェトラーナ・ザハロワとアンドレイ・メルクリエフによる「トリスタンとイゾルデ(ワーグナー)デュエット」
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ニーナ・カプツォーワとイワン・ワシリーエフによるアダン:バレエ「海賊」からパ・ド・ドゥ
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ワシリーエフは先日放送されたセミョーノワ・ガラでステパネンコとのドン・キホーテのパ・ド・ドゥで素晴らしい踊りを披露していましたがこれも大変素晴らしいです。
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カプツォーワも綺麗ですね。
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最後はスヴェトラーナ・ザハロワの「Voice(ヴェルディ)」でした。
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ザハロワではこれが一番良かったです。 コンテンポラリーな振り付けってどうも苦手でして。。。
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以上1時間のコンサートでしたがロシアでは個性的で才能溢れる若手ダンサーが次々と現れるのでこれを観るのもロシア・バレエの楽しみの一つかなと思ってます。

これおまけです(笑)
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これまでロシア文化テレビから録画した演奏会リストは
どうぞ↓こちらをご覧になられて下さい。
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2008年12月10日

セルゲイ・クリロフ(ヴァイオリン)、ミハイル・プレトニョフ&ロシア・ナショナル管弦楽団/シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47

今日は今年2008年10月29日に放送された演奏会を紹介いたします。
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曲目はシベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47でヴァイオリンはセルゲイ・クリロフ、ミハイル・プレトニョフ指揮のロシア・ナショナル管弦楽団の演奏です。 クリロフについての情報が手元にないので経歴については分からないのですがまだ若いです。 プレトニョフはピアニストとしても有名ですが自らロシア・ナショナル管弦楽団を組織してロシア国内だけでなく国外でも演奏活動を行っています。 最近ではピアノ演奏をやめて作曲と指揮に専念すると宣言したみたいです。 
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演奏会場はドーム・ムジカですが広い客席が満員です。
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クリロフとプレトニョフが舞台に登場して演奏が始まります。
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まずクリロフのヴァイオリンが極太の音で情熱的な演奏に驚きました。 CDで五嶋みどりとかクレーメル、ハイフェッツなどいくつか演奏を聴いていますがどれも線が細く全体的に青白い感じがしていてそれがそのままシベリウスのイメージになっていたのですがこれはクリロフのヴァイオリン、プレトニョフの指揮、ロシア・ナショナル管弦楽団の3つが鍋の中でぐつぐつと煮えたぎっているような非常に熱い演奏です。
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プレトニョフの指揮は交響曲とかではあれ?と疑問符が付くようなテンポ設定や思わず仰け反りそうなテンポの急激な変動があったりするのですがここではあまりテンポを揺らす事なくむしろクリロフに負けじと彫りの深い演奏をしています。
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伴奏としてただソリストに合わせるのではなくソリストとオケが互いに競い合いながら演奏すると言う協奏曲の面白さが味わえる素晴らしい演奏だと思います。 
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演奏が終わって客席からの拍手と花束にクリロフが大変嬉しそうでした。

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2008年12月09日

エミール・ギレリス〜1978年モスクワ音楽院大ホール/ピアノ・リサイタル

今日はエミール・ギレリスの貴重映像を紹介いたします。
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これは1978年モスクワ音楽院大ホールでの演奏会でラフマニノフを中心としたプログラムで2007年11月17日に放送されました。 ギレリスはリヒテルと並んでロシアと言うかソビエトが生んだ20世紀の偉大なピアニストの一人です。 ソビエトの国策レーベルのメロディアに数多くの録音がありますが西側でも活動していたのでEMIやRCA、DGにも録音があります。 晩年DGへベートーヴェンのピアノ・ソナタの全集を録音してましたがギレリスの死によって残念ながら全集にはなりませんでした。
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まず初めにニコライ・ルガンスキーのギレリスについての解説がありました。 ロシアのクラシック番組では現役で活躍している演奏家が登場して楽曲や演奏家の解説をする場合が多いです。 過去ロストロポーヴィチの時はヴァレンティン・ベルリンスキーが、オイストラフの時はウラディーミル・スピヴァコフが、リヒテルの時はウラディーミル・フェドセーエフが登場しています。 こういう演奏家の人の解説って説得力がありますよね。 ただし喋っているのはロシア語で日本語の字幕など一切ありませんので何を言っているのかほとんど分かりませんが(笑)
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いよいよ演奏会の始まりです。 客席は超満員で舞台の上にもお客さんがいます。
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ギレリスは客席と舞台の上のお客さんにお辞儀をしてピアノに座ります。
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ラフマニノフの前奏曲は「鋼鉄のタッチ」そのまんまの響きです。
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どうやったらこんなに鳴るのでしょうか。
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ガツンと聴かせた後はリチャードソン編曲のヴォカリーズがあまりにも柔らかく優しい演奏でこれには参りました。
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あれだけガンガン鳴らした後にこんな優しい響きが聴けるなんて凄いですね。
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そしてまた前奏曲で鍵盤をハンマーでぶっ叩いているかのような凄まじい演奏を聴かせます。 しかも音に濁りが全くないです。 テクニックだけでなくピアノを鳴らすコツを身体で覚えているんですね。
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「演奏する」と言う事の意味を改めて認識させられた演奏会でした。

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2008年12月08日

スヴャトスラフ・リヒテル&ボロディン四重奏団/ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲イ長調作品81から第1楽章

今日はスビャトスラフ・リヒテルとボロディン四重奏団との演奏会の映像を紹介いたします。 放送されたのは2002年で詳しい日時は忘れてしまいました。 
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演奏されたのはドヴォルザークのピアノ五重奏曲イ長調作品81,B155で第1楽章だけの放送でした。 1978年、モスクワ音楽院大ホールでのライヴとなっています。 このリヒテルとボロディン四重奏団とのドヴォルザークのピアノ五重奏曲は1983年のライヴ録音がCDで発売されていましたが第1楽章だけとはいえ映像で観る事が出来るとは大変な驚きでした。
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リヒテルのピアノは出過ぎずと言って引っ込む訳でもなく絶妙なバランスだと思います。
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それに加えてボロディン四重奏団の素晴らしい事。
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この時のメンバーは第1ヴァイオリンがミハイル・コペルマン、第2ヴァイオリンがアンドレイ・アブラメンコフ、ヴィオラがディミトリー・シェバーリン、チェロはヴァレンティン・ベルリンスキーです。
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ヴァイオリンが切なく歌うとそれをチェロが優しく慰める。 聴いていて心が熱くなってきます。
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ちなみにここまで素晴らしい演奏をしているボロディン四重奏団ですがこの時はメンバーの仲が良くなかったとか。 なんでも演奏旅行でソ連国内を移動するために列車を使う時は同じ車両の別々の席に座るのではなく同じ列車の別々の車両に乗っていたなんて話を聞いています。 それでも演奏会でこんなに素晴らしい演奏が出来るのなら仲が良くても悪くても関係ないですね。 第1楽章だけでこれだけ感動出来たので是非全曲を放送して欲しいと思っています。

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2008年12月07日

ユーリ・テミルカーノフ&サンタ・チェチーリア管弦楽団/チャイコフスキー:バレエ「胡桃割り人形」から第2幕

今日はイタリアRAIの海外向けテレビ放送「RAI INTERNATIONAL」で放送されたユーリ・テミルカーノフとサンタ・チェチーリア管弦楽団の演奏会を紹介します。
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放送されたのは2003年7月14日で演奏されたのはチャイコフスキーのバレエ「胡桃割り人形」から第2幕です。 この時の放送はモノラルでしたが実はこの2週間後にも全く同じものが放送されたのですがその時はステレオでした。 RAIの番組表で放送時間を確認して前後10分ぐらいの余裕を持ってタイマ−をセットして後で確認したらアダージョのところで切れてました。 この時は30分ほど遅れて番組がスタートしたようです。 このようにRAIの番組表に書かれている時間通りに放送される事が珍しく10分20分遅れは当たり前で酷いときは30分以上遅れる場合もあります。 それではいつも遅れるかと言うと20分早く番組が始まったりする時もあります。 そのくせ番組表の放送開始時間が11時57分と分単位で細かいのが笑えます。 そんな訳でRAIをタイマー録画する場合、例えば午後0時から午後1時までの1時間番組をタイマー録画しようとする場合は午前11時から午後2時までの3時間を設定しています。 これで録画の失敗がなくなりましたが日本ではちょっと考えられない事です。
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さて曲についての簡単な説明の後ローマの聖チェリーリア・ホールが映し出されます。
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拍手の中さりげなくテミルカーノフが登場して演奏が始まります。
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指揮棒は持たず右手が空手チョップのようにリズムを刻み左手は感情を表現する時に動く程度でシンプルです。 演奏の方も塩とこしょうだけの味付けみたいであっさりしていますが聴かせどころはちゃんと押さえていて最後のアダージョは非常に良かったです。 相当練習をしているんだと思いますが見事です。
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サンタ・チェチーリアのオケですが弦は明るい響きでもちろんロシアのオケと違います。
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それから木管、特にクラリネットが風貌からしてカルボナーレじゃないかと思うのですが抜群に上手いです。 RAIの録音の巧さだと思うのですが残響がかなりありながらも各楽器の分離がはっきりしていて細かいパートがくっきりと聴こえてきます。 後日ステレオで放送されたのを聴いたのですがこのモノラルでの放送とただ音が左右に分かれて聴こえるというだけの違いにしか感じませんでした。
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カメラワークもRAIの方がセンスが良いように思います。 ロシアはクレーンカメラを使って舞台の真上から客席の方へ引いていく映像が多いのですがRAIは舞台の上と客席の固定カメラだけで撮影しています。 ここ最近またRAIの番組表をチェックしていますがクラシックの番組が少ないですね。

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2008年12月06日

ユーリ・テミルカーノフ&サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団/チャイコフスキー:序曲「ロメオとジュリエット」、交響曲ロ短調作品74、ロココの主題による変奏曲作品33 With セルゲイ・ナカリャコフ

今日はpuku様よりリクエストのありましたユーリ・テミルカーノフの演奏会を紹介いたします。
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テミルカーノフは1938年生まれで12月10日で70歳になります。 現在サンクトペテルブルク・フィルの音楽監督を務めています。 前任者のムラヴィンスキーの陰に隠れがちでしたが実際に演奏を聴いてみるとスマートでロシアの指揮者にしてはあっさりしているように思います。 ちょっと前ですがイタリアRAIでサンタ・チェチーリア管弦楽団との演奏会が放送されたりとかロシア以外でもテミルカーノフの姿を見かける事があります。
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今回紹介するのは昨年2007年12月パリのシャトレー劇場で行われたディアギレフのリュス・セゾン100周年を記念したテミルカーノフとサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団によるオール・チャイコフスキー演奏会です。 この様子はロシアで三日連続で放送され1日目の12月7日はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番変ロ短調さk品23(ピアノ:デニス・マツーエフ)と交響曲第4番ヘ短調作品36、2日目の12月8日はチャイコフフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35(ヴァイオリン:ワディム・レーピン)と交響曲第5番ホ短調作品64、そして最終日12月9日はチャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」、ロココの主題による変奏曲作品33(フリューゲル・ホルン:セルゲイ・ナカリャコフ)と交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」です。
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今日は最終日12月9日に放送されたチャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」、ロココの主題による変奏曲作品33(フリューゲル・ホルン:セルゲイ・ナカリャコフ)と交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」を紹介いたします。
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まず最初に演奏されたロメオとジュリエットですが全体的にオケがバランスが良く鳴っています。 これを聴くとモスクワのオケの鳴りっぷりが粗暴に思えてきます。 いやこれもまた魅力なんですけど(笑)
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次に演奏されたロココの主題による変奏曲はロシアが誇る天才トランペット奏者セルゲイ・ナカリャコフが本来チェロで演奏されるこの曲をフリューゲル・ホルンで演奏しています。
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これはもう素晴らしいの一言に尽きます。 
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相当技巧的に難しいと思うのですがナカリャコフは平気な顔をして演奏してます。
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しかもフリューゲル・ホルンの豊かで柔らかい音色に魅了されます。
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こういう演奏を聴くとチェロではなく元々フリューゲル・ホルンで演奏する曲じゃないかなと思えてきます。 もちろんテミルカーノフの棒さばきも見事です。
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演奏が終わると満員の客席から拍手とブラボーの嵐が。
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テミルカーノフも嬉しそうに拍手をしています。
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演奏を終えたナカリャコフのインタビューがありました。
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さて演奏会最後の曲、交響曲第6番「悲愴」です。 私がチャイコフスキーの交響曲を好きな順番に並べると第5番、第4番、第1番「冬の日の幻想」、で第6番「悲愴」となります。 どちらかと言うと好きな方ではないのかも知れません。
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でもテミルカーノフの演奏は最後まで聴いて悲愴も結構面白い曲なんだなと思いました。
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第2楽章の上品さはやっぱりテミルカーノフですね。 この上品さ緻密さは他のロシアの指揮者ではあまり感じた事がないです。
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第3楽章も全体的に統制されていると言うか金管も鳴っていますがちゃんとコントロールされています。
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曲が終わってパリの聴衆が盛大な拍手がテミルカーノフとオーケストラに贈られていました。 

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2008年12月05日

ウラディーミル・フェドセーエフ&チャイコフスキー記念大交響楽団/ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調作品21

昨日はウラディーミル・フェドセーエフとチャイコフスキー記念大交響楽団(モスクワ放送交響楽団)のブラームスを紹介しましたので今日は2005年に放送されたベートーヴェンです。
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これはベートーヴェンの交響曲全曲、管弦楽作品と協奏作品が2005年9月から11月にかけて放送されたものです。
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今日はこのシリーズの第1弾で9月14日に放送されたベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調作品21を紹介いたします。
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演奏に先立ちフェドセーエフの解説があります。
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オケはヴァイオリンが両翼に配置されてコントラバスが後方にずらりと並んでいます。
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弦が分厚くしっかりとした感じで聴いていて安心感のある実にオーソドックスな演奏です。
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ロシアのオケでチャイコフスキーやショスタコーヴィチはいいけどベートーヴェンはちょっとなぁと思う方に是非聴いていただきたい演奏ですね。
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このベートーヴェン・チクルスの実際に放送された番組告知がロシア文化テレビのサイトにあります。 わずか30秒ほどですが興味のある方はご覧になられて下さい。
http://www.tvkultura.ru/v/1042.asf

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2008年12月04日

ウラディーミル・フェドセーエフ/チャイコフスキー記念大交響楽団/ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68

ロシアを代表する指揮者と言えばやはりこの人なしには語れません。 
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今日はウラディーミル・フェドセーエフの演奏会から2007年7月30日に放送されたブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68を紹介いたします。
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これはフェドセーエフの75歳の誕生日を記念して2007年7月30日から8月9日までフェドセーフとチャイコフスキー記念大交響楽団(モスクワ放送交響楽団)によるブラームス:交響曲全曲、ピアノ協奏曲第1番(エリザベート・レオンスカヤ)と第2番(フレディ・ケンプ)、ヴァイオリン協奏曲(アレーナ・バエヴァ)、ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲(タチヤナ・グリンデンコ、アレクサンドル・クニャーゼフ)という一連のブラームス作品が演奏された時の第1弾として放送されたものです。
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演奏に先立ちフェドセーエフがブラームスについて語ります。
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そしていつものモスクワ音楽院大ホールですがまず目を引くのが舞台後方にずらりと並べられたコントラバス。 ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートでお馴染みの配置ですがベートーヴェンの時も同じでした。
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指揮棒を振り下ろした瞬間から襲ってくる分厚い弦の響きは実に心地よいものです。 最近の音の薄いピリオドの演奏が多いなかでこういう音、演奏を聴くとホッとします。
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金管はいつもの金管ですがこの時はどういう訳かホルンが頑張っています。 
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オケがフルパワーで演奏する中で時折浮かび上がる木管の旋律がまるでオアシスのようです。 フルートの時はマリア・フェドトーヴァがアップになります。 さすがロシア文化テレビですね。 視聴者が何を求めているのかが良くお分かりのようです(笑)
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そんな中でフェドセーエフが最終楽章で突然テンポを急激に落としたのには笑いました。
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ベートーヴェンの時も第2番の第3楽章で面白い事やっていたし番組表にフェドセーエフの名前を見つけると何かとんでもない事をやってくれるのではないかと凄くワクワクします。

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2008年12月03日

スビャトスラフ・リヒテル&エフゲニ・スヴェトラーノフ/スクリャービン:交響曲第5番「プロメテウス」

今日はエウゲニ・スヴェトラーノフとスビャトスラフ・リヒテルが共演している映像を紹介しましょう。
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曲はスクリャービン:交響曲第5番「プロメテウス」作品60でソビエト国立交響楽団との1988年ドーム・ソユーズでのライヴです。 2002年2月6日のスクリャービン生誕130年記念のドキュメンタリーとして放送されましたが演奏の冒頭に語りが被っているのが気になってました。 2007年1月12日にも放送されましたがこの時はゴステレラジオファンドに保存されているオリジナルテープがそのまま放送されたようです。 スビャトスラフ・リヒテルはロシアと言うかソビエトが生んだ20世紀を代表するピアニストです。 録音も数多くありましてどれも評価の高いものばかりですがその中でもJ・S・バッハの平均律クラヴィーア曲集は特に有名です。 リヒテルの映像も結構DVDで発売されているようですが今回紹介する映像はロシア以外では存在が知られていないようです。
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番組はスヴャトスラフ・ベルザ氏のスクリャービンについての解説から始まります。 ベルザ氏はクラシックや歌劇、バレエの番組の解説や演奏会の司会などでロシア文化テレビでは度々登場します。
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オープニングタイトルですがこの曲をイメージしてでしょうかド派手な色使いです。
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この曲はもともと色彩鍵盤を使用して音だけでなく視覚からも楽しむ事を意識していたようで曲自体はそんな特徴的な旋律がある訳でもなく演奏によっては退屈になりがちですがスヴェトラーノフは上手く聴かせてます。
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ソビエト国立交響楽団はどんな作品を聴いても凄いです。 弦の厚みと金管のパワーに圧倒されます。
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それにリヒテルも負けていません。 迫力が音と映像を通して伝わってきます。 そんなリヒテルですが曲の途中でくしゃみをしています。 しかも「ブシューン!」ってリアル音まで入っています(笑) こんなのは映像を観なければ分からないですよね。
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最後は合唱も加わっての大爆発で終わりますがスヴェトラーノフが両手を広げて極限までオケと合唱を煽るところのカメラのアングルが悪くちょっと残念ですがソビエトを代表する2大巨匠の姿を観る事が出来るという事で大変貴重で素晴らしいものだと思いました。

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2008年12月02日

ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー/シュニトケ(ロジェストヴェンスキー編曲):ゴーゴリ組曲

今日はpuku様よりリクエストがありましたゲンナジ・ロジェストヴェンスキーの演奏会を紹介いたします。
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ロジェストヴェンスキーは1931年生まれです。 昨日紹介したスヴェトラーノフは1928年生まれですからほとんど同世代ですね。 6年前にスヴェトラーノフが亡くなってしまいましたがロジェストヴェンスキーはまだまだ元気に活動してます。
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ただテレビで紹介されるのはインタビューがほとんどで演奏会が放送されるのは年に1回あるかないかです。 最近と言っても昨年ですがロシア・シンフォニック・カペラとのグリークの「十字軍の戦士シーグル」が放送されてました。
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そんな数少ない映像からシュニトケのゴーゴリ組曲を紹介します。 この曲はシュニトケが文豪ゴーゴリをテーマにした劇のために作曲したものをロジェストヴェンスキーが8曲選んで編曲して組曲にしたものです。 シュニトケというとクレーメルとマリナーが演奏しているベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のカデンツァを即座に思い浮かべますがゴーゴリ組曲はいろんな作曲家の有名な曲の旋律が出てきます。 モーツァルトの魔笛の序曲かと思うとチャイコフスキーの白鳥の湖の4羽の白鳥の踊りになったり結構面白い曲です。
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演奏しているオーケストラについてのテロップが一切出てこないのですがメンバーを見ていてモスクワ・フィルハーモニー交響楽団かな?と言う気がします。
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最初の「チチコフの幼年時代」からロジェストヴェンスキーのユーモラスな表情に笑えます。
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曲の雰囲気に合わせてニヤっと笑ったり
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驚いたりおどけてみたり
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たまに客席の方へ振り向いて笑っているしでこういう豊かな表情を見るのも大変面白いです。 指揮棒が長いのはロジェストヴェンスキーの特徴です。
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途中で指揮者による語りが入るのですがここではもちろんロジェストヴェンスキーが低くてよく通る声を聞かせてます。
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曲の最後は悲しい感じで終わるのですがロジェストヴェンスキーの表情も悲しげです。 こういうのを観るとチャイコフスキーとかショスタコーヴィチも是非観てみたいなぁと思います。

これまでロシア文化テレビから録画した演奏会リストは
どうぞ↓こちらをご覧になられて下さい。
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posted by 北国育ちの3月うさぎ at 17:26| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月01日

エウゲニ・スヴェトラーノフ&ロシア・ナショナル管弦楽団/ブラームス:交響曲第3番ヘ長調作品90

今日はロシアを代表する指揮者エウゲニ・スヴェトラーノフの映像を紹介しましょう。
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スヴェトラーノフはソビエト国立交響楽団の率いて何度か来日してますし録音も数多く遺しておりますのでどちらかと言うとソビエトを代表する指揮者という感じでしょうか。 2002年5月3日に73歳で亡くなっておりますがこの時のロシア文化テレビはクリスティアン・ツィマーマンのピアノ演奏会から急遽番組を変更してスヴェトラーノフ指揮ソビエト国立交響楽団とのチャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」、幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」作品32を放送してロシアの生んだ偉大な指揮者の死を悼みました。 私がロシア文化テレビを見るきっかけの一つにスヴェトラーノフの演奏を観たいという願望がありましたのでスヴェトラーノフが亡くなったというニュースは大変なショックだった事を今でも覚えています。
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それでもスヴェトラーノフの誕生日の9月6日と命日の5月3日にロシア文化テレビは必ず特集番組を放送しますので現在はそれが楽しみとなっています。
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これから紹介するのは2003年9月4日に放送されたブラームスの交響曲第3番ヘ長調作品90です。 これはスヴェトラーフ最晩年の2001年12月にモスクワ音楽院大ホールでのライヴでロシア・ナショナル管弦楽団を指揮しています。
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舞台に登場したスヴェトラーノフの姿があまりにも老けているのにまずびっくり。 90年代後半はこんなではなかったのですが2000年になって急激に老け込んだようです。 演奏が始まってそのスケールの大きさと深みにまたびっくり。 若い時のスヴェトラーノフのキーワードは「パワー」と「スピード」だったと思うのですがこのブラームスはそうではありません。 特に第3楽章は超スローテンポで大変素晴らしい演奏でした。
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最後は手を合わせてまるでお祈りをしているかのように終わりました。
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アンコールはハンガリー舞曲が演奏されているのですがこれは別の日に放送されています。 スヴェトラーノフとロシア・ナショナル管弦楽団は翌年2002年1月にモスクワ音楽院大ホールでワーグナーの管弦楽作品を演奏していますがこれはニュース用のカメラが入っただけで断片がノーボスティ・クリィトゥーラで放送されただけで演奏会そのものは残念ながら収録されていないようです。


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posted by 北国育ちの3月うさぎ at 19:07| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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