

放送されたのは2003年7月14日で演奏されたのはチャイコフスキーのバレエ「胡桃割り人形」から第2幕です。 この時の放送はモノラルでしたが実はこの2週間後にも全く同じものが放送されたのですがその時はステレオでした。 RAIの番組表で放送時間を確認して前後10分ぐらいの余裕を持ってタイマ−をセットして後で確認したらアダージョのところで切れてました。 この時は30分ほど遅れて番組がスタートしたようです。 このようにRAIの番組表に書かれている時間通りに放送される事が珍しく10分20分遅れは当たり前で酷いときは30分以上遅れる場合もあります。 それではいつも遅れるかと言うと20分早く番組が始まったりする時もあります。 そのくせ番組表の放送開始時間が11時57分と分単位で細かいのが笑えます。 そんな訳でRAIをタイマー録画する場合、例えば午後0時から午後1時までの1時間番組をタイマー録画しようとする場合は午前11時から午後2時までの3時間を設定しています。 これで録画の失敗がなくなりましたが日本ではちょっと考えられない事です。

さて曲についての簡単な説明の後ローマの聖チェリーリア・ホールが映し出されます。


拍手の中さりげなくテミルカーノフが登場して演奏が始まります。


指揮棒は持たず右手が空手チョップのようにリズムを刻み左手は感情を表現する時に動く程度でシンプルです。 演奏の方も塩とこしょうだけの味付けみたいであっさりしていますが聴かせどころはちゃんと押さえていて最後のアダージョは非常に良かったです。 相当練習をしているんだと思いますが見事です。


サンタ・チェチーリアのオケですが弦は明るい響きでもちろんロシアのオケと違います。


それから木管、特にクラリネットが風貌からしてカルボナーレじゃないかと思うのですが抜群に上手いです。 RAIの録音の巧さだと思うのですが残響がかなりありながらも各楽器の分離がはっきりしていて細かいパートがくっきりと聴こえてきます。 後日ステレオで放送されたのを聴いたのですがこのモノラルでの放送とただ音が左右に分かれて聴こえるというだけの違いにしか感じませんでした。


カメラワークもRAIの方がセンスが良いように思います。 ロシアはクレーンカメラを使って舞台の真上から客席の方へ引いていく映像が多いのですがRAIは舞台の上と客席の固定カメラだけで撮影しています。 ここ最近またRAIの番組表をチェックしていますがクラシックの番組が少ないですね。
これまでロシア文化テレビから録画した演奏会リストは
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