
今日はゲオルギ・スヴィリドフの作品から「吹雪(Метель)〜プーシキンによる音楽的イラストレーション」を紹介します。 スヴィリドフは1915年生まれの作曲家で1998年に亡くなっています。 日本ではあまり知られていませんがモスクワ放送の日本語放送を聴いていた方であればニュースのオープニング音楽「時よ、前進!」はよくご存知かと思います。 今回紹介する「吹雪(Метель)」はスヴィリドフの代表的な作品でもともと映画音楽として作曲されたものをスヴィリドフ自身が音楽的イラストレーションとして編曲したものです。


放送されたのは今日2009年1月6日で演奏はウラディーミル・フェドセーエフ/チャイコフスキー記念大交響楽団です。 この作品は全部で9つの曲から成っています。 演奏された順番に紹介すると


「トロイカ(Тройка)」


「田園(Пастораль)」


「ワルツ(Вальс)」


「結婚式(Венчание)」


「軍隊行進曲(Военный марш)」


「春と秋(Весна и осень)」


「ロマンス(Романс)」


「ワルツの響き(Отзвуки вальса)」


「冬の路(Зимняя дорога)」となります。


ロシアの詩人プーシキンを題材にした映画のために作曲されたものなのでどれも大変親しみやすい作品です。


特にワルツは一度聴いたら忘れられないほどの綺麗な旋律です。 ワルツの響きでも同じ旋律が出てきますがマリア・フェドートヴァのフルートがなんとも言えない上品な演奏で素晴らしいです。


雰囲気がショスタコーヴィチのジャズ組曲のワルツに似ていますがスヴィリドフはレニングラード音楽院でショスタコーヴィチに学んだのでその影響でしょうか。 フェドセーエフはこの曲をキャニオンに録音していてCDが発売されているので機会があったら是非聴いてみて下さい。
これまでロシア文化テレビから録画した演奏会リストは
どうぞ↓こちらをご覧になられて下さい。
こういちろう どっと こむ