
曲はブラームスのヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調作品102です。


演奏しているのはヴァイオリンが諏訪内晶子、チェロはダヴィド・ゲリンガス、マレク・ゴレンシテイン指揮ロシア国立交響楽団です。 諏訪内さんは1990年のチャイコフスキー国際コンクールのヴァイオリン部門で優勝して以来日本国内はもとより海外でも演奏活動をしておりましてCDも発売されています。 2001年からロシア文化テレビを見ておりますが諏訪内さんは初登場だと思います。 演奏されたブラームスの二重協奏曲も映像はあまり観た事がありません。 CDだとダヴィド・オイストラフ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ、ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団(EMI)。 ギドン・クレ−メル、ミッシャ・マイスキー、レナード・バーンスタイン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(DG)あたりが代表盤のように思います。

モスクワ音楽院大ホールの客席は満員です。


真っ赤なドレスで舞台に登場した諏訪内さんですが最初からごりごりと鳴らしまくるゲリンガスと対等に渡り合っているのを聴いてこりゃ凄いなって思いました。

ちょっと線が細いかな?とも思いましたが楽器が完全に鳴っているのでとても美しい音色です。

自分のキャリアの出発地となったモスクワへの思いみたいなものを感じたような気がしました。


ゴレンシテインの指揮も手馴れたものでして実は以前、ゴレンシテインの指揮でリヒャルト・シュトラウスの「死と浄化」を聴いてましてこれがまた実に良かったものですから今回のブラームスも期待通りの演奏でした。

演奏が終わって客席から盛大な拍手とブラボーが諏訪内さんとゲリンガス、そしてゴレンシテンとオーケストラの団員の方々に贈られていました。 また諏訪内さんのモスクワでの演奏を観てみたいです。 できればハチャトゥリアンを演奏して欲しいですね。
これまでロシア文化テレビから録画した演奏会リストは
どうぞ↓こちらをご覧になられて下さい。
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