2008年11月29日

映像で見るワレリー・ゲルギエフ〜年ごとに変わる?指揮姿

これは当たり前の話ですがオーケストラの演奏会では指揮者は客席に背を向けて指揮をします。 以前LD(※レーザー・ディスク)で発売されていた「ダニー・ケイとニューヨーク・フィルの夕べ」の中でダニー・ケイが「今夜は特別に皆様へ向かって指揮をします。 指揮者とオーケストラがどのようにコミニュケーションを取っているのかをご覧になって下さい」と言ってヴェルディの歌劇「アイーダ」の大行進曲を演奏するのですがへろへろのトランペット奏者に「また飲んだのか?おい! おまえなんか××××だ!」なんてやりとりを披露して会場が大爆笑になります。 こういうのは別として普段の真面目な演奏会では指揮者の表情を見る事は出来ません。 ところがテレビで放送される演奏会は会場にテレビカメラが複数入りますので演奏と同時に様々なカットの映像が楽しめます。 もちろんオーケストラの後ろに置かれたテレビカメラは演奏会場では見る事の出来ない指揮者の正面から見たドアップなんかも映してくれます。 しかも日本のテレビではほとんど見る事が出来ないモスクワでの演奏会ですからほんと面白いです。 そういう訳で今日はワレリー・ゲルギエフがマリンスキィ劇場管弦楽団を指揮している姿を2003年から今年2008年まで順番に見ていきましょう(笑)
2003051005.jpg2003051006.jpg
最初は2003年5月10日のモスクワ音楽院大ホールでの演奏会でワディム・レーピンをソリストに迎えてのグラズノフ:ヴァイオリン協奏曲です。 ゲルギエフは指揮棒を持っておりません。 指先を伸ばした手を震わせて指揮をしています。 
2004051805.jpg
続いて2004年5月18日に放送されたプロコフィエフの交響曲第6番ですがこの年も指揮棒を持っておりませんし2003年と指揮のスタイルが全く同じです。
2005050205.jpg2005050206.jpg
さてお次は2005年です。 5月2日のモスクワ・イースター音楽祭の開幕コンサートで曲はラフマニノフの交響曲第1番です。 この時も指揮棒を持っておりません。
2005061005.jpg2005061006.jpg
ところが6月10日に放送されたベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」ですが指揮棒を持っています。 指揮棒といっても爪楊枝みたいにちっちゃいものですが(笑) 
2006060705.jpg
2006年6月7日に放送されたシューマンの交響曲第2番ですが指揮棒なしです。 一体どうなっているんでしょうね。 ゲルギエフの事ですから気まぐれでたまたま指揮棒を持たなかったというのも考えられます。
2007040905.jpg
さて昨年2007年ですが4月8日に放送されたストラヴィンスキーのペトルーシュカですがな・なんと指揮棒持ってます。 しかも爪楊枝ではなくちゃんとしたものを(笑)
2008051005.jpg2008051006.jpg
最後に今年2008年です。 5月10日に放送されたドーム・ムジカで演奏されたグリンカの幻想的ワルツです。 しっかりと指揮棒を持っています。 こうやって見ていくと2007年から指揮棒を持っていることが分かります。 さて来年2009年はどうなるのでしょうか。

これまでロシア文化テレビから録画した演奏会リストは
どうぞ↓こちらをご覧になられて下さい。
こういちろう どっと こむ
posted by 北国育ちの3月うさぎ at 23:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。