

ロジェストヴェンスキーは1931年生まれです。 昨日紹介したスヴェトラーノフは1928年生まれですからほとんど同世代ですね。 6年前にスヴェトラーノフが亡くなってしまいましたがロジェストヴェンスキーはまだまだ元気に活動してます。

ただテレビで紹介されるのはインタビューがほとんどで演奏会が放送されるのは年に1回あるかないかです。 最近と言っても昨年ですがロシア・シンフォニック・カペラとのグリークの「十字軍の戦士シーグル」が放送されてました。


そんな数少ない映像からシュニトケのゴーゴリ組曲を紹介します。 この曲はシュニトケが文豪ゴーゴリをテーマにした劇のために作曲したものをロジェストヴェンスキーが8曲選んで編曲して組曲にしたものです。 シュニトケというとクレーメルとマリナーが演奏しているベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のカデンツァを即座に思い浮かべますがゴーゴリ組曲はいろんな作曲家の有名な曲の旋律が出てきます。 モーツァルトの魔笛の序曲かと思うとチャイコフスキーの白鳥の湖の4羽の白鳥の踊りになったり結構面白い曲です。

演奏しているオーケストラについてのテロップが一切出てこないのですがメンバーを見ていてモスクワ・フィルハーモニー交響楽団かな?と言う気がします。


最初の「チチコフの幼年時代」からロジェストヴェンスキーのユーモラスな表情に笑えます。


曲の雰囲気に合わせてニヤっと笑ったり


驚いたりおどけてみたり


たまに客席の方へ振り向いて笑っているしでこういう豊かな表情を見るのも大変面白いです。 指揮棒が長いのはロジェストヴェンスキーの特徴です。


途中で指揮者による語りが入るのですがここではもちろんロジェストヴェンスキーが低くてよく通る声を聞かせてます。


曲の最後は悲しい感じで終わるのですがロジェストヴェンスキーの表情も悲しげです。 こういうのを観るとチャイコフスキーとかショスタコーヴィチも是非観てみたいなぁと思います。
これまでロシア文化テレビから録画した演奏会リストは
どうぞ↓こちらをご覧になられて下さい。
こういちろう どっと こむ
ロジェヴェン翁独特の表情豊かな指揮姿、楽しめました。悲しい所で悲しい顔、楽しい所では笑い顔か・・・うーん、正直、わかり易いや。
昔、来日公演のTVを観たとき(曲目は忘れた)あまりに身振り手振りがせわしいので、わざと音を消して観てみたら、コマ送りの早い無声映画みたいで、笑えた記憶があります。
しかし、そうした外見とは裏腹に、この人も物凄く敏感な頭や耳を持った超天才なんでしょうね。
ロジェヴェンの音盤ですが、BBCから英国でのライブ録音が、たまにリリースされていますが、ソ連時代のチャイコやブルックナーなど、早く復刻されることを期待しています。