

曲はスクリャービン:交響曲第5番「プロメテウス」作品60でソビエト国立交響楽団との1988年ドーム・ソユーズでのライヴです。 2002年2月6日のスクリャービン生誕130年記念のドキュメンタリーとして放送されましたが演奏の冒頭に語りが被っているのが気になってました。 2007年1月12日にも放送されましたがこの時はゴステレラジオファンドに保存されているオリジナルテープがそのまま放送されたようです。 スビャトスラフ・リヒテルはロシアと言うかソビエトが生んだ20世紀を代表するピアニストです。 録音も数多くありましてどれも評価の高いものばかりですがその中でもJ・S・バッハの平均律クラヴィーア曲集は特に有名です。 リヒテルの映像も結構DVDで発売されているようですが今回紹介する映像はロシア以外では存在が知られていないようです。

番組はスヴャトスラフ・ベルザ氏のスクリャービンについての解説から始まります。 ベルザ氏はクラシックや歌劇、バレエの番組の解説や演奏会の司会などでロシア文化テレビでは度々登場します。


オープニングタイトルですがこの曲をイメージしてでしょうかド派手な色使いです。


この曲はもともと色彩鍵盤を使用して音だけでなく視覚からも楽しむ事を意識していたようで曲自体はそんな特徴的な旋律がある訳でもなく演奏によっては退屈になりがちですがスヴェトラーノフは上手く聴かせてます。


ソビエト国立交響楽団はどんな作品を聴いても凄いです。 弦の厚みと金管のパワーに圧倒されます。


それにリヒテルも負けていません。 迫力が音と映像を通して伝わってきます。 そんなリヒテルですが曲の途中でくしゃみをしています。 しかも「ブシューン!」ってリアル音まで入っています(笑) こんなのは映像を観なければ分からないですよね。


最後は合唱も加わっての大爆発で終わりますがスヴェトラーノフが両手を広げて極限までオケと合唱を煽るところのカメラのアングルが悪くちょっと残念ですがソビエトを代表する2大巨匠の姿を観る事が出来るという事で大変貴重で素晴らしいものだと思いました。
これまでロシア文化テレビから録画した演奏会リストは
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こういちろう どっと こむ