

これは1981年モスクワ音楽院大ホールで行われた演奏会のライヴです。 スヴェトラーノフのメンデルスゾーンってピンとこないですよね。 やっぱりチャイコフスキー、ラフマニノフ、ショスタコーヴィチといったロシア物を思い浮かべます。 まさかスヴェトラーノフとソビエト国立でメンデルスゾーンを演奏している映像があるなんて全く知らなかったので番組表見た時は驚いたと同時にいったいどういう演奏をしているのだろうと興味津々でした。


さてメンデルスゾーンの「イタリア」ですが軽快なテンポで始まりました。 非常にストレートできぴきぴした演奏で面白いです。


第2楽章はしっとりと歌わせていて第3楽章もなかなかの演奏です。


第4楽章は早いテンポでぐんぐん進んでいきます。


カラヤンとかアバドの演奏とは全く異なる演奏ですがこれはこれでありかなと思いました。

次のロッシーニの「ウィリアム・テル」序曲ですがこれぞスヴェトラーノフだと思わせる凄い演奏でした。


嵐の場面はティンパニがどっかんどっかん鳴りまくりの金管の鳴りっぷりが半端じゃないです。


それにスイス軍の行進のところは行進ではなくてスイス軍が怒涛のごとく雪崩れ込んでくるような凄まじさです。

やる時のこの徹底ぶりがスヴェトラーノフの良さの一つでしてこの爽快感がたまらないです。

ソビエト国立交響楽団はまさに鉄人オケそのものでどこからこんなパワーが出てくるのか感心してしまいました。 それにしてもよくこんな映像があってしかも放送されたものです。 まだまだ知られていない映像が沢山あるのかもしれません。 この映像が収録された同じ時期にレスピーギの交響詩三部作〜「ローマの噴水、ローマの松、ローマの祭り」のライヴ録音があるのですがひょっとしたらこれの映像もあるのではないかと思っています。
これまでロシア文化テレビから録画した演奏会リストは
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こういちろう どっと こむ
スイス軍の行進ではなく、ソ連軍の行進って感じなんでしょうか?
スヴェトラから想像しにくいのはモーツァルトですね、シューベルトもそうかな。ザ・グレートなど聴いてみたいですね。って、ありませんよね?