

と言ってもバレエではなく演奏会で全曲を取り上げた映像です。 バレエの曲を演奏会で取り上げる場合は全曲の中から有名な曲を集めた組曲が演奏されるのが普通だと思います。 「胡桃割り人形」の場合は組曲だけではなく第2幕全曲を演奏する事もあって以前テミルカーノフとサンタ・チェチーリア管弦楽団が演奏しているのを観た事があります。 歌劇では全曲を演奏会形式で演奏するのはよくありますがバレエ全曲を踊りの伴奏としてではなく演奏会の演目として取り上げられるのは珍しいのはないでしょうか。


これは2003年12月29日に放送されたものでウラディーミル・フェドセーエフ指揮チャイコフスキー記念大交響楽団(モスクワ放送交響楽団)によるモスクワ音楽院大ホールでのライヴです。


ホールはカラフルにライトアップされて幻影的です。


しかも曲の雰囲気で色が変わります。


フェドセーエフの演奏ですがダンサーに合わせる必要がないので好き勝ってにやりたい放題やってます。


これがまた凄く良いんです。


第1幕最後の「雪のワルツ」はちゃんと合唱が入っています。 2階の左右の客席で合唱団が歌っています。


1時間半という時間的にはマーラーの交響曲並の演奏会でしたがこういう事が出来ると言うのがさすがロシアだなぁと思ってしまいます。 今度は「眠りの森の美女」を是非観てみたいです。 無理かな。。。
これまでロシア文化テレビから録画した演奏会リストは
どうぞ↓こちらをご覧になられて下さい。
こういちろう どっと こむ
肝心のバレエですが、第一幕がイマイチ盛り上がらない感じですね。
演奏会形式であっても、舞台の照明など雰囲気を工夫しながらであれば、全編が美しさに溢れた作品にじっくり浸れるて、よい企画だと思います。
ちなみに、ロシア系ではありませんが、ドラティ指揮ロイヤルコンセルトヘボウ管のCDは、バレエ舞台を全く意識していない、純粋に音楽を楽しめる名演奏だと思っています。オケも素晴らしいですし、ずっと私の愛聴盤です。