2008年12月06日

ユーリ・テミルカーノフ&サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団/チャイコフスキー:序曲「ロメオとジュリエット」、交響曲ロ短調作品74、ロココの主題による変奏曲作品33 With セルゲイ・ナカリャコフ

今日はpuku様よりリクエストのありましたユーリ・テミルカーノフの演奏会を紹介いたします。
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テミルカーノフは1938年生まれで12月10日で70歳になります。 現在サンクトペテルブルク・フィルの音楽監督を務めています。 前任者のムラヴィンスキーの陰に隠れがちでしたが実際に演奏を聴いてみるとスマートでロシアの指揮者にしてはあっさりしているように思います。 ちょっと前ですがイタリアRAIでサンタ・チェチーリア管弦楽団との演奏会が放送されたりとかロシア以外でもテミルカーノフの姿を見かける事があります。
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今回紹介するのは昨年2007年12月パリのシャトレー劇場で行われたディアギレフのリュス・セゾン100周年を記念したテミルカーノフとサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団によるオール・チャイコフスキー演奏会です。 この様子はロシアで三日連続で放送され1日目の12月7日はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番変ロ短調さk品23(ピアノ:デニス・マツーエフ)と交響曲第4番ヘ短調作品36、2日目の12月8日はチャイコフフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35(ヴァイオリン:ワディム・レーピン)と交響曲第5番ホ短調作品64、そして最終日12月9日はチャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」、ロココの主題による変奏曲作品33(フリューゲル・ホルン:セルゲイ・ナカリャコフ)と交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」です。
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今日は最終日12月9日に放送されたチャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」、ロココの主題による変奏曲作品33(フリューゲル・ホルン:セルゲイ・ナカリャコフ)と交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」を紹介いたします。
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まず最初に演奏されたロメオとジュリエットですが全体的にオケがバランスが良く鳴っています。 これを聴くとモスクワのオケの鳴りっぷりが粗暴に思えてきます。 いやこれもまた魅力なんですけど(笑)
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次に演奏されたロココの主題による変奏曲はロシアが誇る天才トランペット奏者セルゲイ・ナカリャコフが本来チェロで演奏されるこの曲をフリューゲル・ホルンで演奏しています。
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これはもう素晴らしいの一言に尽きます。 
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相当技巧的に難しいと思うのですがナカリャコフは平気な顔をして演奏してます。
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しかもフリューゲル・ホルンの豊かで柔らかい音色に魅了されます。
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こういう演奏を聴くとチェロではなく元々フリューゲル・ホルンで演奏する曲じゃないかなと思えてきます。 もちろんテミルカーノフの棒さばきも見事です。
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演奏が終わると満員の客席から拍手とブラボーの嵐が。
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テミルカーノフも嬉しそうに拍手をしています。
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演奏を終えたナカリャコフのインタビューがありました。
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さて演奏会最後の曲、交響曲第6番「悲愴」です。 私がチャイコフスキーの交響曲を好きな順番に並べると第5番、第4番、第1番「冬の日の幻想」、で第6番「悲愴」となります。 どちらかと言うと好きな方ではないのかも知れません。
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でもテミルカーノフの演奏は最後まで聴いて悲愴も結構面白い曲なんだなと思いました。
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第2楽章の上品さはやっぱりテミルカーノフですね。 この上品さ緻密さは他のロシアの指揮者ではあまり感じた事がないです。
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第3楽章も全体的に統制されていると言うか金管も鳴っていますがちゃんとコントロールされています。
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曲が終わってパリの聴衆が盛大な拍手がテミルカーノフとオーケストラに贈られていました。 

これまでロシア文化テレビから録画した演奏会リストは
どうぞ↓こちらをご覧になられて下さい。
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2008年12月05日

ウラディーミル・フェドセーエフ&チャイコフスキー記念大交響楽団/ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調作品21

昨日はウラディーミル・フェドセーエフとチャイコフスキー記念大交響楽団(モスクワ放送交響楽団)のブラームスを紹介しましたので今日は2005年に放送されたベートーヴェンです。
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これはベートーヴェンの交響曲全曲、管弦楽作品と協奏作品が2005年9月から11月にかけて放送されたものです。
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今日はこのシリーズの第1弾で9月14日に放送されたベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調作品21を紹介いたします。
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演奏に先立ちフェドセーエフの解説があります。
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オケはヴァイオリンが両翼に配置されてコントラバスが後方にずらりと並んでいます。
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弦が分厚くしっかりとした感じで聴いていて安心感のある実にオーソドックスな演奏です。
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ロシアのオケでチャイコフスキーやショスタコーヴィチはいいけどベートーヴェンはちょっとなぁと思う方に是非聴いていただきたい演奏ですね。
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このベートーヴェン・チクルスの実際に放送された番組告知がロシア文化テレビのサイトにあります。 わずか30秒ほどですが興味のある方はご覧になられて下さい。
http://www.tvkultura.ru/v/1042.asf

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2008年12月04日

ウラディーミル・フェドセーエフ/チャイコフスキー記念大交響楽団/ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68

ロシアを代表する指揮者と言えばやはりこの人なしには語れません。 
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今日はウラディーミル・フェドセーエフの演奏会から2007年7月30日に放送されたブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68を紹介いたします。
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これはフェドセーエフの75歳の誕生日を記念して2007年7月30日から8月9日までフェドセーフとチャイコフスキー記念大交響楽団(モスクワ放送交響楽団)によるブラームス:交響曲全曲、ピアノ協奏曲第1番(エリザベート・レオンスカヤ)と第2番(フレディ・ケンプ)、ヴァイオリン協奏曲(アレーナ・バエヴァ)、ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲(タチヤナ・グリンデンコ、アレクサンドル・クニャーゼフ)という一連のブラームス作品が演奏された時の第1弾として放送されたものです。
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演奏に先立ちフェドセーエフがブラームスについて語ります。
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そしていつものモスクワ音楽院大ホールですがまず目を引くのが舞台後方にずらりと並べられたコントラバス。 ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートでお馴染みの配置ですがベートーヴェンの時も同じでした。
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指揮棒を振り下ろした瞬間から襲ってくる分厚い弦の響きは実に心地よいものです。 最近の音の薄いピリオドの演奏が多いなかでこういう音、演奏を聴くとホッとします。
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金管はいつもの金管ですがこの時はどういう訳かホルンが頑張っています。 
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オケがフルパワーで演奏する中で時折浮かび上がる木管の旋律がまるでオアシスのようです。 フルートの時はマリア・フェドトーヴァがアップになります。 さすがロシア文化テレビですね。 視聴者が何を求めているのかが良くお分かりのようです(笑)
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そんな中でフェドセーエフが最終楽章で突然テンポを急激に落としたのには笑いました。
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ベートーヴェンの時も第2番の第3楽章で面白い事やっていたし番組表にフェドセーエフの名前を見つけると何かとんでもない事をやってくれるのではないかと凄くワクワクします。

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2008年12月03日

スビャトスラフ・リヒテル&エフゲニ・スヴェトラーノフ/スクリャービン:交響曲第5番「プロメテウス」

今日はエウゲニ・スヴェトラーノフとスビャトスラフ・リヒテルが共演している映像を紹介しましょう。
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曲はスクリャービン:交響曲第5番「プロメテウス」作品60でソビエト国立交響楽団との1988年ドーム・ソユーズでのライヴです。 2002年2月6日のスクリャービン生誕130年記念のドキュメンタリーとして放送されましたが演奏の冒頭に語りが被っているのが気になってました。 2007年1月12日にも放送されましたがこの時はゴステレラジオファンドに保存されているオリジナルテープがそのまま放送されたようです。 スビャトスラフ・リヒテルはロシアと言うかソビエトが生んだ20世紀を代表するピアニストです。 録音も数多くありましてどれも評価の高いものばかりですがその中でもJ・S・バッハの平均律クラヴィーア曲集は特に有名です。 リヒテルの映像も結構DVDで発売されているようですが今回紹介する映像はロシア以外では存在が知られていないようです。
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番組はスヴャトスラフ・ベルザ氏のスクリャービンについての解説から始まります。 ベルザ氏はクラシックや歌劇、バレエの番組の解説や演奏会の司会などでロシア文化テレビでは度々登場します。
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オープニングタイトルですがこの曲をイメージしてでしょうかド派手な色使いです。
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この曲はもともと色彩鍵盤を使用して音だけでなく視覚からも楽しむ事を意識していたようで曲自体はそんな特徴的な旋律がある訳でもなく演奏によっては退屈になりがちですがスヴェトラーノフは上手く聴かせてます。
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ソビエト国立交響楽団はどんな作品を聴いても凄いです。 弦の厚みと金管のパワーに圧倒されます。
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それにリヒテルも負けていません。 迫力が音と映像を通して伝わってきます。 そんなリヒテルですが曲の途中でくしゃみをしています。 しかも「ブシューン!」ってリアル音まで入っています(笑) こんなのは映像を観なければ分からないですよね。
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最後は合唱も加わっての大爆発で終わりますがスヴェトラーノフが両手を広げて極限までオケと合唱を煽るところのカメラのアングルが悪くちょっと残念ですがソビエトを代表する2大巨匠の姿を観る事が出来るという事で大変貴重で素晴らしいものだと思いました。

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2008年12月02日

ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー/シュニトケ(ロジェストヴェンスキー編曲):ゴーゴリ組曲

今日はpuku様よりリクエストがありましたゲンナジ・ロジェストヴェンスキーの演奏会を紹介いたします。
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ロジェストヴェンスキーは1931年生まれです。 昨日紹介したスヴェトラーノフは1928年生まれですからほとんど同世代ですね。 6年前にスヴェトラーノフが亡くなってしまいましたがロジェストヴェンスキーはまだまだ元気に活動してます。
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ただテレビで紹介されるのはインタビューがほとんどで演奏会が放送されるのは年に1回あるかないかです。 最近と言っても昨年ですがロシア・シンフォニック・カペラとのグリークの「十字軍の戦士シーグル」が放送されてました。
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そんな数少ない映像からシュニトケのゴーゴリ組曲を紹介します。 この曲はシュニトケが文豪ゴーゴリをテーマにした劇のために作曲したものをロジェストヴェンスキーが8曲選んで編曲して組曲にしたものです。 シュニトケというとクレーメルとマリナーが演奏しているベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のカデンツァを即座に思い浮かべますがゴーゴリ組曲はいろんな作曲家の有名な曲の旋律が出てきます。 モーツァルトの魔笛の序曲かと思うとチャイコフスキーの白鳥の湖の4羽の白鳥の踊りになったり結構面白い曲です。
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演奏しているオーケストラについてのテロップが一切出てこないのですがメンバーを見ていてモスクワ・フィルハーモニー交響楽団かな?と言う気がします。
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最初の「チチコフの幼年時代」からロジェストヴェンスキーのユーモラスな表情に笑えます。
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曲の雰囲気に合わせてニヤっと笑ったり
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驚いたりおどけてみたり
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たまに客席の方へ振り向いて笑っているしでこういう豊かな表情を見るのも大変面白いです。 指揮棒が長いのはロジェストヴェンスキーの特徴です。
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途中で指揮者による語りが入るのですがここではもちろんロジェストヴェンスキーが低くてよく通る声を聞かせてます。
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曲の最後は悲しい感じで終わるのですがロジェストヴェンスキーの表情も悲しげです。 こういうのを観るとチャイコフスキーとかショスタコーヴィチも是非観てみたいなぁと思います。

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2008年12月01日

エウゲニ・スヴェトラーノフ&ロシア・ナショナル管弦楽団/ブラームス:交響曲第3番ヘ長調作品90

今日はロシアを代表する指揮者エウゲニ・スヴェトラーノフの映像を紹介しましょう。
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スヴェトラーノフはソビエト国立交響楽団の率いて何度か来日してますし録音も数多く遺しておりますのでどちらかと言うとソビエトを代表する指揮者という感じでしょうか。 2002年5月3日に73歳で亡くなっておりますがこの時のロシア文化テレビはクリスティアン・ツィマーマンのピアノ演奏会から急遽番組を変更してスヴェトラーノフ指揮ソビエト国立交響楽団とのチャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」、幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」作品32を放送してロシアの生んだ偉大な指揮者の死を悼みました。 私がロシア文化テレビを見るきっかけの一つにスヴェトラーノフの演奏を観たいという願望がありましたのでスヴェトラーノフが亡くなったというニュースは大変なショックだった事を今でも覚えています。
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それでもスヴェトラーノフの誕生日の9月6日と命日の5月3日にロシア文化テレビは必ず特集番組を放送しますので現在はそれが楽しみとなっています。
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これから紹介するのは2003年9月4日に放送されたブラームスの交響曲第3番ヘ長調作品90です。 これはスヴェトラーフ最晩年の2001年12月にモスクワ音楽院大ホールでのライヴでロシア・ナショナル管弦楽団を指揮しています。
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舞台に登場したスヴェトラーノフの姿があまりにも老けているのにまずびっくり。 90年代後半はこんなではなかったのですが2000年になって急激に老け込んだようです。 演奏が始まってそのスケールの大きさと深みにまたびっくり。 若い時のスヴェトラーノフのキーワードは「パワー」と「スピード」だったと思うのですがこのブラームスはそうではありません。 特に第3楽章は超スローテンポで大変素晴らしい演奏でした。
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最後は手を合わせてまるでお祈りをしているかのように終わりました。
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アンコールはハンガリー舞曲が演奏されているのですがこれは別の日に放送されています。 スヴェトラーノフとロシア・ナショナル管弦楽団は翌年2002年1月にモスクワ音楽院大ホールでワーグナーの管弦楽作品を演奏していますがこれはニュース用のカメラが入っただけで断片がノーボスティ・クリィトゥーラで放送されただけで演奏会そのものは残念ながら収録されていないようです。


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2008年11月30日

パーヴェル・コーガン&モスクワ交響楽団/チャイコフスキー:組曲第2番

今日は2003年10月21日に放送された演奏会を紹介しましょう。
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曲はチャイコフスキー作曲の組曲第2番ハ長調作品53です。
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演奏はパーヴェル・コーガン指揮によるモスクワ交響楽団でモスクワ音楽院大ホールでのライヴです。 チャイコフスキーは管弦楽のために組曲を4曲作曲しました。 今回紹介する第2番は1883年に作曲されて翌年の1884にモスクワで初演されています。 チャイコフスキーの名前自体は日本でも有名ですが知られている曲の幅が狭くこの組曲はあまり知られていないのではないかと思います。 日本でこういう知名度の低い作品の演奏を聴く事が出来るのもロシア文化テレビを観る楽しみの一つです。
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指揮者のパーヴェル・コーガンは有名なヴァイオリニストのレオニード・コーガンの息子です。 父レオニードの影に隠れがちですがロシアでは積極的に演奏活動を行っておりましてその様子が頻繁にテレビでも放送されています。 コーガンのチャイコフスキー:組曲第2番ですが先日紹介したゲルギエフの交響曲第5番同様いかにもロシアスタイルのチャイコフスキーと言う演奏でやわな所がほとんどありません。 もちろん抒情的な部分は美しく歌い上げていますがそれ以外は低弦ゴリゴリ、ティンパニはドッカンドッカン鳴り捲りの非常にカロリーの高い演奏です。 私はこの演奏を聴いて組曲第2番が好きになりました。 とても良い曲だと思いますので皆さんも是非CDで聴いてみて下さい。

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2008年11月29日

映像で見るワレリー・ゲルギエフ〜年ごとに変わる?指揮姿

これは当たり前の話ですがオーケストラの演奏会では指揮者は客席に背を向けて指揮をします。 以前LD(※レーザー・ディスク)で発売されていた「ダニー・ケイとニューヨーク・フィルの夕べ」の中でダニー・ケイが「今夜は特別に皆様へ向かって指揮をします。 指揮者とオーケストラがどのようにコミニュケーションを取っているのかをご覧になって下さい」と言ってヴェルディの歌劇「アイーダ」の大行進曲を演奏するのですがへろへろのトランペット奏者に「また飲んだのか?おい! おまえなんか××××だ!」なんてやりとりを披露して会場が大爆笑になります。 こういうのは別として普段の真面目な演奏会では指揮者の表情を見る事は出来ません。 ところがテレビで放送される演奏会は会場にテレビカメラが複数入りますので演奏と同時に様々なカットの映像が楽しめます。 もちろんオーケストラの後ろに置かれたテレビカメラは演奏会場では見る事の出来ない指揮者の正面から見たドアップなんかも映してくれます。 しかも日本のテレビではほとんど見る事が出来ないモスクワでの演奏会ですからほんと面白いです。 そういう訳で今日はワレリー・ゲルギエフがマリンスキィ劇場管弦楽団を指揮している姿を2003年から今年2008年まで順番に見ていきましょう(笑)
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最初は2003年5月10日のモスクワ音楽院大ホールでの演奏会でワディム・レーピンをソリストに迎えてのグラズノフ:ヴァイオリン協奏曲です。 ゲルギエフは指揮棒を持っておりません。 指先を伸ばした手を震わせて指揮をしています。 
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続いて2004年5月18日に放送されたプロコフィエフの交響曲第6番ですがこの年も指揮棒を持っておりませんし2003年と指揮のスタイルが全く同じです。
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さてお次は2005年です。 5月2日のモスクワ・イースター音楽祭の開幕コンサートで曲はラフマニノフの交響曲第1番です。 この時も指揮棒を持っておりません。
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ところが6月10日に放送されたベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」ですが指揮棒を持っています。 指揮棒といっても爪楊枝みたいにちっちゃいものですが(笑) 
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2006年6月7日に放送されたシューマンの交響曲第2番ですが指揮棒なしです。 一体どうなっているんでしょうね。 ゲルギエフの事ですから気まぐれでたまたま指揮棒を持たなかったというのも考えられます。
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さて昨年2007年ですが4月8日に放送されたストラヴィンスキーのペトルーシュカですがな・なんと指揮棒持ってます。 しかも爪楊枝ではなくちゃんとしたものを(笑)
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最後に今年2008年です。 5月10日に放送されたドーム・ムジカで演奏されたグリンカの幻想的ワルツです。 しっかりと指揮棒を持っています。 こうやって見ていくと2007年から指揮棒を持っていることが分かります。 さて来年2009年はどうなるのでしょうか。

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2008年11月28日

諏訪内晶子&ダヴィド・ゲリンガス/ブラームス:二重協奏曲イ短調作品102

今日はつい先日11月18日にロシア文化テレビで放送されたモスクワ音楽院大ホールでの演奏会を紹介いたします。
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曲はブラームスのヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調作品102です。
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演奏しているのはヴァイオリンが諏訪内晶子、チェロはダヴィド・ゲリンガス、マレク・ゴレンシテイン指揮ロシア国立交響楽団です。 諏訪内さんは1990年のチャイコフスキー国際コンクールのヴァイオリン部門で優勝して以来日本国内はもとより海外でも演奏活動をしておりましてCDも発売されています。 2001年からロシア文化テレビを見ておりますが諏訪内さんは初登場だと思います。 演奏されたブラームスの二重協奏曲も映像はあまり観た事がありません。 CDだとダヴィド・オイストラフ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ、ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団(EMI)。 ギドン・クレ−メル、ミッシャ・マイスキー、レナード・バーンスタイン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(DG)あたりが代表盤のように思います。
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モスクワ音楽院大ホールの客席は満員です。
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真っ赤なドレスで舞台に登場した諏訪内さんですが最初からごりごりと鳴らしまくるゲリンガスと対等に渡り合っているのを聴いてこりゃ凄いなって思いました。
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ちょっと線が細いかな?とも思いましたが楽器が完全に鳴っているのでとても美しい音色です。
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自分のキャリアの出発地となったモスクワへの思いみたいなものを感じたような気がしました。
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ゴレンシテインの指揮も手馴れたものでして実は以前、ゴレンシテインの指揮でリヒャルト・シュトラウスの「死と浄化」を聴いてましてこれがまた実に良かったものですから今回のブラームスも期待通りの演奏でした。
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演奏が終わって客席から盛大な拍手とブラボーが諏訪内さんとゲリンガス、そしてゴレンシテンとオーケストラの団員の方々に贈られていました。 また諏訪内さんのモスクワでの演奏を観てみたいです。 できればハチャトゥリアンを演奏して欲しいですね。

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2008年11月27日

胡桃割り人形音楽コンクール

今日はロシアで行われている音楽コンクールについてお話しましょう。 ロシアで最も有名な音楽コンクールは4年ごとにモスクワで開催される「チャイコフスキー国際音楽コンクール」だと思います。 この他にもスクリャービン・コンクールやリヒテル・コンクールなど色々あります。
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でも今回紹介するのは私がいつも見ているロシア文化テレビの主催で行われている「胡桃割り人形音楽コンクール」です。これは毎年11月にモスクワで行われている子供たちを対象にしたコンクールです。 テレビ局の主催ですからコンクールに臨んだ子供たちの演奏や審査の様子を紹介する番組が毎日放送されますし最終審査を兼ねたコンサートと受賞式はモスクワでは生中継で、カムチャッカ、極東、沿海州は翌日録画されたものが放送されます。 コンクールに登場する子供たちはロシア全土から予選を勝ち抜いてきただけあってレベルが非常に高いです。 ロシアからだけではなくウクライナやベラルーシからも来ていますし以前日本人の女の子が出場していた事もありました。 今回はピアノ部門で韓国の女の子が最終審査まで残りました。
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審査員はモスクワのプロ・オケの団員やモスクワ音楽院の教授とかロシアで有名な人ばかりです。 例えばフルート部門の審査員はチャイコフスキー記念ボリショイ交響楽団(モスクワ放送交響楽団)のフルート奏者マリア・フェドトーワですし今年のトランペット部門の審査員はセルゲイ・ナカリャコフでした。 ナカリャコフに自分の演奏を聴いてもらうというのは凄いことだと思いますがプレッシャーも凄いでしょうね。
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さて今年で第9回目となった「胡桃割り人形音楽コンクール」の最終審査のコンサートは11月17日に日本時間午後3時から放送されました。
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マレク・ゴレンシテイン指揮ロシア国立交響楽団がチャイコフスキーのバレエ「胡桃割り人形」の小序曲を演奏して最終審査が始まりました。
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パーカッション(木琴)、クラリネット、フルート、ハープ、ヴァイオリン、チェロ、ピアノの各部門で勝ち残った子たちがロシアを代表するオーケストラをバックに演奏するのですがとても10代前半の子供とは思えないものばかりです。
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演奏される曲目もヴァイオリンはサラサーテのツィゴイネルワイゼン、チェロはエルガーのチェロ協奏曲、ピアノはグリークやJ・S・バッハの協奏曲とこれまた難易度の高いものです。 放送を見終わってもちろん演奏に感心しましたがそれよりも何よりもこういうコンクールを企画・開催してその様子を放送するロシア文化テレビを日本の某公共放送局も見習う必要があるのではないかなと思いました。 学校教育で強制的にクラシック音楽を聴かせても興味を持つ子供ってほとんどいないと思います。 自分と同世代の子がピアノやヴァイオリンを演奏しているのを見たり聴いたりする方はインパクトが思いますし少しでもクラシック音楽に興味を持つようになってくれれば将来大人になって演奏会に足を運んでくれるかもしれません。 演奏家を育てる事はもちろん必要ですがそれを支えてくれる聴衆を増やす事はもっと大切な事だと思います。 そんな意味からこの「胡桃割り人形音楽コンクール」は大変素晴らしいものだと思います。

これまでロシア文化テレビから録画した演奏会リストは
どうぞ↓こちらをご覧になられて下さい。
こういちろう どっと こむ
posted by 北国育ちの3月うさぎ at 22:08| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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